食物繊維(しょくもつせんい)とは、人の消化酵素によって消化されない、あるいは、消化されにくい、食物に含まれている難消化性成分の総称です。アガリクスの場合、多くは細胞壁を構成する成分です。
多くは、水に溶けない不溶性食物繊維で、保水性が高く、胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進し、便秘予防効果を期待できます。
また、食物繊維の効用として、ほかにも、肥満予防、糖尿病予防、脂質代謝を調節して動脈硬化の予防、大腸癌の予防、その他腸内細菌によるビタミンB群の合成、食品中の毒性物質の排除促進等が期待されています。
食物繊維は、消化酵素によって消化されませんが、大腸内の腸内細菌が嫌気発酵することによって、一部が酪酸やプロピオン酸のような短鎖脂肪酸に変換されてエネルギー源として吸収されます。
食物繊維の摂取量が多いと、有用菌(ビフィズス菌等)が優勢で有害菌(ウエルシュ菌等)を抑えこむ作用を期待でき、さらにこの有用菌ほ腸内腐敗防止、免疫強化、腸内感染の防御、腸管運動の促進といった作用のあるといわれています。
食物繊維には種々のミネラルがふくまれていますが、ミネラルが欠乏状態にあるときには食物繊維が重要なミネラル供給源になり、しかも、ミネラルが過剰な場合には、食物繊維が結合して排泄するという報告があります。
厚生省は、第五次日本人の栄養所要量(1994年3月)で、食物繊維の目標摂取量を20〜30gとしています。しかし、地方衛生研究所全国協議会が国民栄養調査から算出したデータ(1988年)によると、日本人の一日あたりの食物繊維摂取量は、昭和六十年で17・33gでしかないようです。
アガリクスは、その豊富な食物繊維により、便秘改善など様々な健康効果を期待できるといえます。
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